【梶原真智 連載コラム ワンハンドキッチン】切り干し大根のタパス
何かと忙しい日常の過ぎていく時間の中にいると、一人ぼんやりと過ごしていた頃が懐かしいような妙な気分になることがあります。遠くなったからこそ今なら冷静にあの頃を見極められるようなそんな気もして。過去に帰ることも変えることも今更できないというのに、不意にやってくるそんな仕方のない思いが過るのはその時口にした食材がきっかけであることも少なくないようで。
苦肉の策というよりは、あ、というひらめきと気づきが味方しました。今でも時々作ります。和食というより中庸な、パンにもおいしい一品です。楽しい食感に味見が進んでしまうかも。野菜嫌いな方にもぜひ。
【手順】
①ツナ缶を開ける
タブを90度まで持ち上げる。
金属の切れ目に沿い、蓋部分を垂直に押し込む。
途中で缶の油をきる。
※缶の大きさにより受けとなるコップは変えるが、缶ごと落ちそうなときはタブをコップの縁にかけると安定する
※テイクアウト用のプラカップでも可能
蓋を落としきったらゆっくりと持ち上げて外す。
②切り干し大根を戻す。
全体がつかる量の熱湯を入れ、3-4分そのままにする。
キッチンはさみで適度に切れ目を入れる。
水を捨て軽く絞る。
③味をつける
調味料とツナ、切り干し大根を混ぜる。
味見をしながら欲しい味の調味料を追加する。
④盛り付ける
※おかずにも。自宅でのちょいのみにも。野菜中心とはいえ、食べ過ぎにはご用心ください。
平行線がつまづいて組み重なると価値になる。
昔の知恵と今の知恵。
なんだそうかの偶然で楽しめる味は無限大。
ほわかり食感おもしろい切り干し大根タパス、出来ました。
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