【梶原真智 連載コラム ワンハンドキッチン】因子分解の冷ややっこ
因子分解の冷ややっこ
わかっているつもりの様々を確かめる作業は、時に大きな発見にもなります。知ることから始めれば、知ろうとすることから始めれば、料理への挑戦のハードルも、今のイメージより低くなるのかもしれません。
ハンデがない方の真似事をあえてする必要は全くありません。自分にできることを自分のやり方でやる、ただこれだけ。一体どんな仕組みで成り立っているのかを整理して眺めると、実に単純な構成であることに気がつきます。その過程の様々を、今できることに置き換える。そして、行動の語尾に「だけ」をつけてみる。あける「だけ」。だす「だけ」。もる「だけ」。そんなに難しいことでもない。
料理と聞いた瞬間に「さあ、どうしようかな?」の顔になる方が、増えてくれたら嬉しいです。
たとえばこの時期に美味しい冷ややっこ。「食材を取り出す」過程を是非考えてもらえたら、と思います。
【写真・道具】
コップ、カードスタンド、はさみ
パックカッター(パックと袋のカッター ピンク CH-2002/曙産業)
【写真・使い方】
①鰹節(小分けパック)を開ける
※支えの片手は道具の使い方次第
②小葱の袋を開ける
※小さい袋は意外にもかわいい小物が役に立つ
③豆腐を取り出す
※ちいさいメクリはつかめない、だからおおきいメクリを作る
④皿に盛る
※ケースの側面を握り潰すように押し、豆腐とケースの間に空気を入れる
言葉からはじまる行動もある。
言葉からはじめる行動もある。
自分の中の片付けが済んだら、動いてみるのも悪くない。
美味しいは知ることからはじめていける。
思い込み外した簡単冷ややっこ、出来ました。
これまでのお話は、コチラ
【梶原真智 連載コラム】ワンハンドキッチン
【梶原真智 連載コラム ワンハンドキッチン】こだわらないこだわりの原点おにぎり
【梶原真智 連載コラム ワンハンドキッチン】崖っぷちからの岩石たまご