読者からのメッセージ わたしと『コトノネ』⑤

季刊『コトノネ』は、2025年11月発行の56号をもって休刊しました。

14年間、たくさんの読者の方に支えられた『コトノネ』。

最終号の56号では、読者のみなさまから「わたしと『コトノネ』」というテーマでエピソードを募集し、抜粋してご紹介しました。ここでは、誌面に掲載しきれなかったものや、2025年5月に行った読者アンケートに寄せられたものも含め、みなさまの思いの詰まった言葉をご紹介します。

たくさんのあたたかいメッセージ、本当にありがとうございました。

***

季刊誌『コトノネ』のキャッチコピーは、「社会をたのしくする障害者メディア」だ。デザインがおしゃれで、表紙に登場する人物の写真はかっこいい。障がい者の働き方や働く場づくりを紹介した記事は、他のメディアではなかなか読むことができない内容が多かった。

私は会社勤めをしながら、休日を使って障がい者スポーツ(パラスポーツ)を取材し、ウェブサイト「パラスポ!」に記事や写真を掲載している。

ウェブサイトに掲げている言葉は「パラスポーツをもっと楽しく、魅力的に」だ。紙の雑誌とウェブサイトという違いはあるものの、障がい者に関する情報発信をしているという共通点があり、キャッチコピーにも親近感があって、私は『コトノネ』を「同志」のように思っていた。

『コトノネ』が第56号で休刊するというお知らせが届いた。「同志」の一人がいなくなるようで、とても寂しい。ただ、季刊誌はなくなっても、障害者雇用の在り方に関する勉強会や農作物の自然栽培に関する活動などは継続するという。

メディア=媒介者と考えると、『コトノネ』をきっかけに出会った人やネットワークが、季刊誌に代わって情報発信する役割を担っていくのかもしれない。寂しいけれど、また新しい同志に出会えるはずだと思っている。

障害者スポーツ情報サイト・パラスポ!
PN河原レイカさん

***

『コトノネ』のエピソード募集のお知らせを見て、5年前になるはずのコトノネと私の出会いを思い出してみましたが、どうやって出会ったのかが明確に思い出せません。

ただ、子供の就学前、家族や自分の将来のことが不安で、様々な情報を探す日々の中で、『コトノネ』に出会ったことで、『全国に、こんなにも頑張っている人がいる』ということに気付かされ、私の中で「不安」や「悩み」が、「希望」や「目標」に置き換わり、いつしか私が「やるべき事の根(コトノネ)」に、様々な栄養を与えてくれる雑誌となったことは間違いありません。

たとえ『コトノネ』が休刊しても、読者の心に届いたものは休刊しません。どこかでばったり会った人と「私も『コトノネ』を読んでいました!」という言葉を交わす。異なる立場の人たちが、いつか出会い新しい価値のハーモニーを紡ぎだす。これからが本当の『コトノネ』のスタートです。

過去のエピソードだけではなく、これからも新しいエピソードが次々と生まれてくる未来を信じています。

小村拓朗さん

***

『コトノネ』を知ったのは『ソトコト』2015年10月号の特集を読んでからでした。当時、私は障害者支援施設(入所施設)の支援員をしており、自由な発想で取り組んでいる事業所を知ることができました。やりようはいくらでもあることを感じます。

私が運営しているコミュニティカフェ、「ごしょカフェ」で一時期軒先本屋に登録させていただいてました(37号でコラムを書かせていただきました)。

現在、地元と図書館に寄贈させていただいています。なくなるのはさみしいですが、これも新しい一歩だと思っています。ありがとうございました。

ごしょカフェ
鍋澤充孝さん