読者からのメッセージ わたしと『コトノネ』①

季刊『コトノネ』は、2025年11月発行の56号をもって休刊しました。

14年間、たくさんの読者の方に支えられた『コトノネ』。

最終号の56号では、読者のみなさまから「わたしと『コトノネ』」というテーマでエピソードを募集し、抜粋してご紹介しました。ここでは、誌面に掲載しきれなかったものや、2025年5月に行った読者アンケートに寄せられたものも含め、みなさまの思いの詰まった言葉をご紹介します。

たくさんのあたたかいメッセージ、本当にありがとうございました。

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何年も前の事ですが、なにかの研修会に行かせてもらった時に書店がでていました。そのほとんどが教科書みたいな本に見えて「う~ん」と感じていた時に1つだけ「これは!」というのが『コトノネ』でした。

そのまま買って、後日会社でみんなに話し、定期購読もすぐ申し込みました。行き詰まっていた中で自分が感じていたことが文章になっていて、全国には同じ想いの人や、どんどん行動している人がいるんだとわかり、まだまだこれからと自分もやりたいことに動けだせました。迷っているときも前の号を読んだりして『たまらんなぁ』と感じ、当たり前を変えてやるという強い気持ちを後押ししてくれています。

自分の描いていた世界よりももっともっと実現している方を紹介してくれる『コトノネ』を毎回楽しみにしていて蛍光ペンで引いたり、そうだ、そうだと本に直接ボールペンで想いを書いていました。

この本を発行してくれた編集部に感謝します。そしてできればまた復活して読めるのを楽しみに、そしてとりあげられるように本気でどんどんたまらない場所を作っていきます!ありがとうございました。

ワークフレンドくじら 菊地勝陳さん

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私は、てんかんの病気を専門とする医師ですが、毎号楽しみにしておりました。特に、里見喜久夫編集委員長のカバーレターが面白く、勉強になり、今でも保存しています。

また、登場する方たちの生き方と表情が個性的で、この方たちに会ってみたい、この地に行ってみたいといつも思っていました。それが、実現したのが、47号の竹腰隼人さんです。表紙をめくるとすぐに、「現代の菱田春草がここにいる」と思わせる、この世の物とは思えない写真作品が目に飛び込んできました。1年がかりで、お会いし、初対面でずいぶん話し込んでしまいました。竹腰さんはてんかんの病気のことを公表して活躍されています。

一般に、脳の病気や障害には、原因不明の場合や治療方法がまだ充分みつかっていない場合もあり、病気のことを隠している方が多いのが日本の現状です。てんかんは100人に1人発病しますし、すべての年齢でおきます。神経発達症や精神疾患の方と同じく、治療や対処方法を学びながら、皆様、社会で暮らしていらっしゃいます。何もかくす必要はありません。

『コトノネ』は、病気や障害を持つ方たちの生活と人生を、美しく、明るく、ユーモアをもって、社会に伝えてきた稀有な雑誌です。これまでの編集部の皆様のご努力とセンスに敬服し、心から感謝を申し上げます。

休刊は本当に残念ですが、コトノネのエッセンスを私は忘れず、毎日の診療に生かします。

新宿神経クリニック院長 渡辺雅子さん

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『コトノネ』との出会いは、Caféここいま(大阪府堺市)でたまたま見かけたことでした。そのとき店頭に並んでいたのは、Vol.49「職場はもっと、自由になれる」。表紙に写っておられる方の笑顔が印象的で手に取りました。

読み進めると、私が日常的に使っている長野県のねば塾の「白雪の詩」の紹介が!! 一気に身近に感じました。「働く」の語源は、「傍」の人々を楽にすること、幸せにすることだと言われています。

『コトノネ』には、自分自身もやりがいや楽しみを感じながら、周りを幸せにしている人々がたくさん登場をしています。読み終えるとなんだか心がじんわりと温かい気持ちになります。56号も楽しみにしています。

くぼともみさん