読者からのメッセージ わたしと『コトノネ』②

季刊『コトノネ』は、2025年11月発行の56号をもって休刊しました。
14年間、たくさんの読者の方に支えられた『コトノネ』。
最終号の56号では、読者のみなさまから「わたしと『コトノネ』」というテーマでエピソードを募集し、抜粋してご紹介しました。ここでは、誌面に掲載しきれなかったものや、2025年5月に行った読者アンケートに寄せられたものも含め、みなさまの思いの詰まった言葉をご紹介します。
たくさんのあたたかいメッセージ、本当にありがとうございました。
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『コトノネ』休刊とのお知らせに「ああ、ここでも時代が移り変わっていく…」との思いを強くしました。我々世代にとって、当たり前だった紙の新聞や雑誌の文化がみるみるうちに衰退していくのを体感してどのくらいたったのでしょうか。
わたしたちは「精神保健福祉ボランティアグループボランティアグループこんぺいとう」として、およそ30年ささやかな活動を続けています。研修活動の一環としてグループで『コトノネ』を購読してきました。
初めて目にした時は、福祉系の雑誌という思い込みを裏切ってくれる、明るくきれいでおしゃれな写真と装丁にちょっと驚きました。ハンデのある方々が堂々と主人公になって、グラビアになって、発信して、記事になっていました。vxx
なんとなく不安定な社会にあって、本当の豊かな世の中のありようを『コトノネ』のページから垣間見せてもらったような気がします。時代とともに通り過ぎていくいろいろを受け止めつつ、『コトノネ』紙面で出会った方々のあれこれも忘れたくないという思いです。
私たちみんなの暮らしはこれからも続きます。ありがとうございました。また、お目にかかれる日を楽しみにしています。
精神保健福祉ボランティアグループボランティアグループこんぺいとうのみなさん
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「障がい者を納税者に」。
この言葉を初めて目にした時に「これだ!」と。障がい児の親として、漠然とこどもの将来を考えていた時に出会った『コトノネ』。毎号ページをめくるたびに「こんな施設があるのか!」「すごい!羨ましい」との思いが「私も創りたい」という気持ちに変化していきました。
その想いを叶えて、小さいながらも、就労継続支援の事業所を立ち上げて7年になります。まだまだ、「障がい者を納税者」には出来ていないけど、メンバーの皆と笑いながら、ゆるりゆるりとやっています。
キッカケをくれた「コトノネ」に感謝しています。
特定非営利活動法人Nico’s Company
小木曽まこさん
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初めて『コトノネ』を手にした時のことを、今でもよく覚えています。あれは、池袋のジュンク堂書店で求めていた本を探し、レジに向かう時のこと。
ふと目をやった先に、初めて見る『コトノネ』というタイトルと、車いすに乗った方が笑顔で写ってる雑誌が置いてありました。「?」と思うままにページを開くと、障害のこと、福祉のこと、が当事者や周辺の方の取材もりだくさんで書いてある。立ち読みでは足らぬと思い購入して、帰りの電車でさっそく『コトノネ』を開いて読み進んだとき、「こういう本が読みたかったんだよな~」と、とても嬉しくなったのを、今でもよく覚えています。
「こういう本」というのは、従来の福祉のことを語る時の眼差しに感じていた、教育的、専門的、時に偽善的(失礼)な距離感や敷居ではなく、実際の福祉や障害のリアルが、ふつうに深く描かれている、ということ。障害の有無に関わらず、人が生きていく上でのこと、障害があることでの特徴的なことが、そのまま書かれている。でも、すごく熱を帯びている本。
デザインも素敵で、表紙も毎号、早く中を読みたくなる、表情豊かな写真。『コトノネ』掲載の生産者さんから農産物はじめ食品を取り寄せたり、ワークショップに参加したり、1度だけ、だらだら座談会に参加させていただいたり、少しだけ、軒先書店をやらせていただいたりもしました。
そんな『コトノネ』のある日常が当たり前になっていたので、その当たり前がなくなる、ということに焦る自分がいましたが、今はただ、『コトノネ』を通してたくさんの出会いを得たこと、知ることができたことに、感謝するばかりです。
『コトノネ』ありがとうございました。ただただ、ありがとうございました!
PNチャイまんまるちゃんさん






