3/27(金)は「コトノネだらだら座談会」の日!

【35】コトノネだらだら座談会

3月のコトノネだらだら座談会は、やまゆり労務管理事務所代表山口由里子さんにお話いただきます。

児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所の管理者経験や障害者職業生活相談員資格を活かし、障害者雇用支援を積極的に行っていらっしゃる山口さん。
どんなお話が聞けるか楽しみです。
ぜひ、お越しください。

山口さんからのご挨拶(やまゆり労務管理事務所さんホームページより転載)
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皆さまは、「障がい者」と表記されているのを目にしたことはありませんか。障害者と呼ばれる人たちに配慮して、「害」の字を使わないようにという考えからなのでしょう。
私は、明確な理由があって「障害者」と文字にし、「障がい者」や「障碍者」とはしていません。そのことについて、お話させてください。
私が障害者福祉に関わり始めたのは、平成13年のこと。
障害の当事者やそのご家族が、「障害者」の「害」の字にこだわっていると福祉関係者から教えられました。「害」は害虫と同じ字だというのです。
私には、どの字を使うかよりも、どのような気持ちで「しょうがいしゃ」という言葉を使うかのほうが大切に思えました。どうしても、自分の中にストンと落ちてこないにもかかわらず、当事者に寄り添っていない人と思われることが不安で、「障がい者」と表記するようになりました。
障害者と呼ばれる人たちと過ごしたり、当事者から学んだりしていく中で、「障害」は障害者と呼ばれる人たちの中にあるのではなく、社会の側にあるのではないかと疑問に感じ始めました。そして、その疑問は実感へと変わっていきました。
事件の被害者の方に配慮して「被がい者」と表記する人はいませんよね。
にもかかわらず、「障がい者」と表記されるのを目にすることが増えていく、その現実に危機感を抱くようになりました。
「害」をひらがなにしただけではバリアフリー化は進みません。むしろ、「障害は社会の側にある」という事実を消されてしまうかもしれない、そのような不安を感じたのです。
「障害は社会の側にある!」
「障害者と呼ばれる人たちは、社会にある障壁と向き合って生きている人たち」
私は、そう捉えています。「障害者」というより、「被障壁者」ですね。
だから、敢えて、「障害者」と文字にしています。
「共生社会に条件をつけてはいけない。」
ある当事者の方の言葉です。
この言葉に込められたメッセージは、私の心に刺さりました。そして、私の中で眠っていた想いをたたき起こしてくれました。この言葉に込められたメッセージを障害者雇用支援に注ぎ、社労士として、障害者と呼ばれる人もそうでない人も活躍できる社会を目指します。
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【プロフィール】
■山口 由里子(やまぐち・ゆりこ)

神奈川県川崎市出身
平成9年に社会保険労務士試験合格。
合格後、東京都にある社会保険労務士事務所に1年間勤務し、就業規則の作成・変更、労災保険に関する手続業務を担当。
平成10年に社会保険労務士登録。
平成11年に山口社会保険労務士事務所(現:やまゆり労務管理事務所)を設立。
福祉・介護事業所の労務管理を得意とし、働く人がそれぞれの事情に応じた柔軟で多様な働き方を選択し、能力を最大限に発揮することができる両立支援制度の構築に力を入れている。また、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所の管理者経験や障害者職業生活相談員資格を活かし、障害者雇用支援を積極的に行っている。

◎対象
・コトノネ読者
・コトノネや福祉に関心がある方なら、どなたでも(学生さんも歓迎します!)

◎日時/3月27日(金)18時30開場、19時スタート~21時頃まで
※途中参加、途中退出OK

◎場所/コトノネ編集部(中目黒駅から3分ほど)

◎会費/500円
※簡単につまめるものをご用意します
※飲みもの(お酒もOK)や、食べたいものがあれば、各自お持ちください。

<ご参加のお申込みは>
お名前、お電話番号と「だらだら座談会」ご参加希望であることを明記の上、
uketsuke@kotonone.jpまでメールにてお申込みください。
人数の都合上、ご参加を〆切らせていただく場合もございます。あらかじめご了承ください。
ご不明な点がありましたら、コトノネ編集部(03-5794-0505)までお問い合わせください。