スペースナナ(あざみ野)「ガタロ・四國五郎師弟」展

「ガタロ・四國五郎師弟」展

スペースナナさんより、展覧会のご案内をいただきました。

ガタロ・四國五郎師弟展

<ギャラリーによる内容紹介>

ガタロさんは 1949年広島県生まれ。基町アパートの清掃員の仕事をしながら絵を描き続け、NHKで放映された『捨てられしものを描き続けて̶ “清掃員画家”ガタロの30年』で大きな反響を呼んだ反骨の画家。2014年にスペースナナでガタロ展を開催した時は遠方からもたくさんの方が詰めかけました。
今回はガタロさんが「師」と仰ぎ、親しく交流を続けた、今は亡き広島の画家、四國五郎さんとの師弟展です。

四國五郎さんは広島県生まれ(1924~ 2014)。シベリアに抑留され、帰還後に弟の被爆死を知り、 無念の思いで生涯をかけて反戦・ 反核、平和の尊さを描き続け、絵本『おこりじぞう』の表紙挿絵、GHQの厳しい言論統制の下で逮捕を覚悟で「辻詩」を共に作った峠三吉の『原爆詩集』の表紙 装画等で知られ、「広島平和美 術展」の設立や、NHK「市民が 描いた原爆の絵」公募の尽力など後世に測り知れない功績を遺した画家です。

永田浩三さんの労作『ヒロシマを伝える』が昨年上梓され、原爆投下後の広島で、広島の被害について語らせまいとするGHQと日本政府の厳しい言論統制と弾圧に抗して広島の被爆の記憶を残そうと命がけで闘った彼やその仲間の存在がようやく知られるようになってきましたが、その闘いがどのようなものであったのか、戦後72年たったいま、その貴重な記憶を多くの方々と共有したいと思います。

四國さんの作品は、名作「母子像」「黒い雨」「相生橋」、絵本「おこりじぞう」 の原画、知られざる「辻詩」など。ガタロさんは、大作「途上の牛」「母」「清 掃の具」、世相批評の連作などを展示します。

2017年10月26日(木)~11月26日(日)11:00~18:00 @スペースナナ
<会期中の月曜と火曜はすべて休廊日です>
入場料 300円(小・中・高校生無料)
※トークイベント時は絵のみの鑑賞はできません。

ギャラリートーク
日時: 10月28日(土)17~18時  ゲスト ガタロ×永田浩三(武蔵大学教授)
    10月29日(日)13~14時  ゲスト ガタロ×永田浩三(武蔵大学教授)
参加費:1回1000円
定員:25人
会場:スペースナナ(横浜市青葉区あざみ野1-21-11)

主催:NPO法人スペースナナ
TEL:045-482-6717
FAX:045-482-6712
Email:event@spacenana.com