【編集部レポ】コトノネをちぎって、名刺をつくってみました

2. 紙漉きをしよう!

「『コトノネ』をちぎる会」もとい、再生紙のタネづくりから2日後の、3月23日(木)。
この日は再生紙づくりのメインとなる工程、紙漉きの作業を行いました。

この灰色の液体が紙ダネ。よく見ると、紙の粒々が感じられます

利用者さんのお手本を見せてもらったら、さっそく紙漉きに挑戦!
漉き型を紙ダネを溶かした液体に入れて、厚みが均等になるようにゆすり、
頃合いを見計らって引き上げます。

水分が抜けてしまうと紙ダネがまんべんなく動かなくなってしまうので、スピードも大切

引き上げた漉き型を固定し、漉き型の上からバキュームで余分な水分を吸い取ります。
ある程度水分を取り除いたら、紙ダネの形を崩さないよう、漉き型をそっと外します。

私の漉いた紙ダネは、かなり分厚くなってしまいました。はんぺんのようなビジュアル

タネと水の比率、紙を漉く人が水に手を入れる深さによって、厚みが変わるそう。
そのため同じものをつくるのは難しく、検品で厚みを管理しています。

紙ダネを木の板に移したら、ローラーで伸ばして水分を飛ばし、形を整えます。
最後に筆で、紙のふちをきれいにする「おまじない」をかけて紙漉きの工程は完了!
あとは板に貼り付けた状態のまま、丸一日ほど乾燥させます。

わたしが漉いた紙をよく見てみると、糊付け部分や小さなゴミなどの不純物が混じっています。
これでは商品にできません。せたふくの利用者さんたちは、こうした小さな不純物を一つ一つ、
ピンセットで丁寧に取り除いています。

せたふくの職員、中塚和昭さんの説明を聞く、小竹悠仁くんと琉以くん兄弟。
コトノネをちぎる会から、紙漉き・印刷まで参加してくれました
コトノネ41号にも登場してくれた、せたふくの利用者・金川新之助さん。
褒め上手で、アドバイスも上手。参加者から「先生!」と呼ばれて引っ張りだこでした
笑顔が素敵な、参加者の金子三沙さん。
すぐにコツを掴まれて、とても上手に紙漉きをされていました
よく見ると、所々に細かな粒々。これは『コトノネ』誌面のインクが溶けたもの。
「言葉のカケラみたいだよね」と、HUMORABOの前川雄一さん

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