【真備町のいま 岡山マインド「こころ」より 多田伸志】2カ月ぶりに息をした

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マインド作業所が2カ月ぶりに息をしました。7月7日に水に沈み、そのあと大勢のボランティアのみなさんに室内の物は外の駐車場に運び出していただいた…、その翌朝、駐車場からは、製麦プラントをはじめ大切なものが全て無くなっていました。言葉が出なかったあの時…あれからマインドのグループホームの再建、まちの家々の泥出し・暮らしの場の再建に走り、マインド作業所は後回しになっていました。
石膏ボードをはがすと、断熱材から水が滴りました。でも、柱は生きていた。「やっと息ができた」と怒られているようでした。マインド作業所を復旧します。
被災当日、マインド作業所の屋根の上で4人、7時間救助を待った…あの不思議な時間、スマホで写真と動画を撮ってたOさん、一昨日見せてもらいました。泥の池。

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多くのボランティアさんのおかげでまちの色は戻った、災害ごみは見えなくなった、そして解体業者のユンボがうなりをあげる…少しずつ2階に灯りがともり始めた…避難所には456名、そしてみなし仮設住宅に出られた世帯数は2800件を超える…みんなバラバラ、市外へ出られた方々も多い…孤立…子どもにさとされて市外のマンションを買った、でも「真備に帰りたい」と泣く人…アパートの2階で胸まで泥水に浸かりながら救助を待った、あんな怖い思いは二度としたくないと話す人…みんな語りたい、吐き出したい…災害ボランティア組織も帰っていきます…これから長い長い「人の支援」が始まります。

私たちは「お互いさまセンター」を立ち上げました。行政から社協に委託される「支え合いセンター」とは別に、被災したまちの、被災者が被災者を支援する組織です。当然、マインド作業所の当事者も参画します。在宅避難されている人たちも心配です。水没してから78日、人の我慢も限界…そろそろ悲鳴が聞こえ始めています。
「月に一度、第三土曜日に集まろう!」、9月15日、第二回「地ビールと音楽の夕べ」には400人の人が集まりました。また爺の語りに泣かされました。

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次回は10月14日(日 ※今回は土曜ではありません!)、シンガーソングライターの沢知恵さんとモンパチのキヨサクさんのコンサートです。真備にやさしくうたいかけてくださいます。また泣かされるだろうな(笑)。駐車場が少ないので、みなさん井原線でお越しください。吉備真備(きびのまきび)駅から北へ歩いて10分くらいです。

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真備町復興プロジェクト「一緒にやろう!」には83件・414万円を超える「志」金をお寄せいただきました。これで何件かの家や店が助かります。来週中に第一次配分先を決定し、速やかにお渡しする予定です。岡山マインド「こころ」のホームページから配分先をお伝えいたします。みなさん、本当にありがとうございました! まだまだ続けてまいります!

こんな営みを重ねること、そして生きること…マインド作業所から「しっかりせー!」と言われているようです。

真備町復興プロジェクト「一緒にやろう!」趣意書

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