【コトノネ編集長のおまけ日記】3月に、サステナブル・ブランド国際会議

コトノネ編集長のおまけ日記

恥ずかしいな。大阪弁しか話せないおっさんは、場違い感が最高潮に達する。去る3月1日、会場は東京を代表する台場のヒルトン、イベントは、「サステナブル・ブランド国際会議」。会場で知り合いにあったら、みんなイングリッシュがペラペラの人ばかりやないか。

自然栽培パーティの佐伯康人さんと並んで座る。佐伯さんは、ええなあ。どこに行っても、場違い感満載。でも、不思議となじむ。自分のことばで話す。堂々としているからか。わたしなぞは、厚かましそうに見えて気が小さい。小さいわりに欲をかく。なんか、ちょっとぐらいスマートに見えてほしいな。できたら、知的な雰囲気がええなあ。軽妙さが加わったら、もう言うことない。それには、少し大阪訛りも消して、などとあれこれ思っているうちに、シンポジウムがはじまってしまう。で、結局、コテコテで飛び出す。もう、開きなおりしかない。最後は、やっぱり、大阪人は厚かましいね、という印象で終わる。きっと、そうや。

それでも、ありがたいことに、瞬く間にシンポジウムの時間が過ぎた。最後に、みなさん、一言、ボードに書いてください、とコーディネーターが発言。そうやった、忘れてた。3分ほど時間をくれた。わたしは、「生活者としての消費者」と書いた。コーディネーターも会場の人も、何の反応もなかった。やっぱりな。やめときゃ、よかった。もう1つ、思いついた方にしといたほうがよかったかな。「社会貢献が事業になる」。2つとも、意図は同じ。

本来、企業活動そのものは社会貢献のはずだ。そうでなければ、企業の存続は許されない。けれど、事業活動とCSRが乖離している。企業は競合他社に勝ち抜かなければいけない。消費者の求めるニーズ、メリットのある商品やサービスを提供する。この消費者の求めるものが変わってきたのではないか。いままでは、生活の快適さ、効率性に比重が高かった。生活者としては、エコを考えていても、自分はクーラーをつけっぱなしにするなど、生活者と消費者が分離していた。これからの時代は、生活者の視点で消費者になる。快適さからサステナブルにニーズが移ってきた。生活者が消費者になり、企業そのものがサステナブルになる時代なのだ。

企業だけでなく、社会貢献の内容が変わってきた。それが、「サステナブル」の意味ではないか、と言いたかったのですが、伝わっても、やっぱり、すべったかな。